台風に強い家って?「風の日も安心して暮らせる住まい」の条件とは

毎年のように勢力を増す台風。
「今年もまた来るのかな...」と不安になりながら、ついつい毎年同じような備えになっていませんか?

実は、台風対策は住まい全体のつくり方そのものが大きく関わってきます。
風の日でも落ち着いて過ごせる家にするために、今回は工務店の視点から見た"台風に強い住まい"のポイントをご紹介します。

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1.「耐風性能」も重要!見落とされがちな設計の工夫
家づくりでは地震への備えが注目されがちですが、実は風に対する強さ(耐風等級)もとても大切です。
特に、屋根や外壁、サッシまわりは強風の直撃を受けやすい箇所。ここにしっかりとした設計・施工がされているかで、家の安全性は大きく変わります。

ポイント
・耐風等級の高い設計(耐風等級2以上)を採用
・下地や金物の強化、屋根材の留め方の見直しも有効

2.飛来物から守る「窓まわり」の備え
台風の被害で意外と多いのが、「物が飛んできてガラスが割れる」ケースです。
看板や枝、近所のものが強風に飛ばされて...ということも珍しくありません。
そこで役立つのが、以下のような設備です

対策アイデア
・シャッター付きの窓(雨戸も可)
・強化ガラスや複層ガラスの採用
・外付けブラインドでの保護

窓まわりの強化は、防犯や断熱性能のアップにもつながるので一石二鳥です。

3.屋根や外壁の"劣化チェック"も忘れずに。
築年数が10年を超える住宅では、屋根材のズレや外壁のひび割れなど、経年劣化が進んでいる場合があります。
「小さな不具合だから...」と放置していると、台風時に雨水の侵入や部材の飛散につながることも。

チェックポイント
・屋根の釘浮きや瓦のズレ
・外壁のシーリングの劣化やひび割れ
・軒天や破風板のはがれ・腐食

年に1回の点検を目安に、専門家によるメンテナンスを検討しましょう。


4.盲点になりやすい「雨どい・排水まわり」の確認
雨どいに詰まった落ち葉や泥は、ゲリラ豪雨や台風時の排水トラブルの原因になります。
あふれた雨水が外壁を傷めたり、基礎に浸水する恐れも。

予防策
・年1回の清掃と点検
・落ち葉よけネットの設置
・排水マスのチェック


日頃見えにくい場所ほど、しっかり手入れすることが大切です。


台風が来ても、安心して暮らせる家を目指して
私たちがご提案するのは、「災害が起きても日常を守れる住まい」です。
風が強くても、雨が降っていても、家の中ではいつも通りに家族でお茶を飲んだり、くつろいで過ごせる----そんな暮らしを叶えるための備えを、今から始めませんか?
家の構造を強くすることはもちろん、日頃の点検やちょっとした設備の工夫で、大きな安心につながります。

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